欅で作った新しい根継ぎ材を継いで調整しているところです。材と材が吸いつくようにピタッと納まっています。
実は継ぎ手部分よりも、底面が元の鎌倉石の礎石と接触している部分の面を調整するところが重要なのです。
礎石は凸凹していますので、それに合わせて柱の底面も凸凹を合わせるように削るので、1本の調整に時間が非常にかかります。
これは、凸凹に合わせることで均一な荷重が掛かることで割れを防止すると共にずれにくくもなります。
今回はズレ防止にホゾも付けていますが、時間をかけ、伝統的な技術で復旧作業を行っています。